内モンゴルへ行ってきた話④

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今回は「内モンゴル」記事第4稿。
内モンゴルでの食事について、これまた写真多めでお伝えしていきます!

 

 
 
前回の記事で、内モンゴルで酪農が盛んであることはお伝えしました。
元々、遊牧民だった(実際、現在において遊牧している民族も少数ですが存在します。)事もあり、食事については羊・牛にまつわる物が多いです。
 
 
まず、主食について。
主食はダントツで羊肉です(塩茹されたものが大半。しかも骨付き。非常に量が多い!!)。
たみの滞在中でも、昼・夜は必ずと言っていいほど頂いていました。
(よくでてきますが、ごちそうの扱いです。)
 
 
内モンゴル遊牧民の風習では、男子は物心がついたときにナイフ(小型の物)と乗馬器具を与えられ、その扱いが達者になるまでは一人前として扱われないとの事。
 
 
内モンゴルは父権的氏族社会(簡単に言えば、家族内で父親の威厳が絶対的なんです)。
最初の記事で少し触れた亭主関白な気質は、ここから来ていると言われています。
 
毎日出てくる骨付きの塩ゆでの羊肉を切り分けるのは家長である父親の役割の為、ナイフの扱いはとても大事なことなんだとか。
 
 
あと、これは非常に驚いたのですが・・・
内モンゴルの国民的飲料は塩入のミルクティー
 

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大体は保温性のポットで出され自由に飲める店舗が多いですが、写真のように大鍋で提供されることもしばしば。
あちらでは「スーテーツァイ」と呼ばれ、家庭でも水代わりに出されるほどポピュラーな飲料です。
 
 
実は内モンゴルの大草原は、太古に海だった地層が隆起してできたもの。
そのため岩塩が昔から身近に存在したんですって。
 
 
内モンゴル産の岩塩は苦みが少なく旨味が強い事から最近では日本でも取り扱いが多く、目にしたことがある人も多いんじゃないでしょうか。
塩入ミルクティーは、遊牧という栄養が偏りがちな環境で生まれた生活の知恵なんだとか。
 
 
以下、ダイジェストで"たみ"の記憶に残った食事をご紹介。
 

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農地の写真を撮りに行った際に食べた料理。
左上の草団子は見た目に反して味はなく、モソモソとした触感。
(僻地の為、結構ぼったくられましたね。日本円で5000円ほど。)
 

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ロシア国境付近の街に行った際に頂いた料理。
意外なことに、豆腐作りの技法は日本由来で伝わっています。(木綿豆腐でした。)
 
 
今回はこのあたりで!
次回は夜の内モンゴルについて触れます!